病院長より患者様各位
新年の御挨拶
明けましておめでとうございます。
寒さも本格的になり体調を崩される方も多くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
本来であれば新しい年を祝う喜ばしい時期ですが、新型コロナウイルス感染症の流行は依然続いており、皆様も心から新年を楽しむことができずに過ごされていること、心中お察し申し上げます。
当初は1年も経てばワクチンや治療薬ができて収束していくであろうと思われており、実際にワクチン接種に伴い重症化する方は減少し11月から12月にかけては一時の流行が嘘のようになりをひそめ、以前の生活を取り戻せる希望がでてきておりました。
治療法もある程度確立され、当初はWHOが推奨していなかったステロイド投与が奏効することが確認されてからはステロイド+抗ウイルス薬の使用がスタンダードとなり、また感染初期の使用で効果のある抗体カクテル療法による治療も一般的となり、当初の惨状を思うとかなりの進歩を実感しております。
内服治療薬も一部が承認されある程度の道筋が見えてきましたが、ウイルスの変異力も変わらず進んでおり、今度はオミクロン株という形で我々の前に立ちはだかっており年始以降の流行が危惧されており、年始以降の流行に備え少しでもお手伝いできるよう当院でも発熱外来を用意しPCR検査を実施できる体制を整えておりますので、引き続き検査やワクチン接種等で皆様のお役に立てればと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2022年 1月吉日
南芦屋浜病院 病院長
伊藤 秀裕